ペットシッターとして独立・開業するために
ドッグトレーナーの元には、トイレのしつけの依頼がとても多いんです。しかしながら、ドッグトレーナーがトイレのしつけの代行をすることはとても難しい現実があります。家庭と近い環境でトレーニングをする必要性があることと、細かい時間管理が必要なトイレのしつけは、訓練業務をしながら兼務することはとても困難なのです。
ドッグトイレッターの育成は、「愛犬の問題行動を直す」ことを生業としているドッグトレーナーがたくさんの困っている人を助けられないのがもどかしい、という思いから生まれました。
私たちの元でドッグトイレッターの資格を取得された方たにちは、ぜひ開業をしていただきたいと願っています。全国に、トイレのしつけを行う専門家がたくさん生まれますように。
開業のために必要なこと
1)第一種動物取扱業の登録
ドッグトイレッターとして開業するには、「第一種動物取扱業」の登録が必要になります。登録申請を行い審査に通れば開業することができますが、資格要件を満たした動物取扱責任者を事業所に配置しなければなりません。
この基準はお住まいの自治体の直轄保健所よって若干の違いがありますので、申請前に各都道府県の保健所等で確認をして下さい。
2)開業届の提出
ドッグトイレッターに限らず、個人事業主として活動をするには開業届をしなければいけません。正式名称は「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」と呼ばれ、事業開始日から1ヶ月以内に提出しなければいけません。届出先は各自治体直轄の税務署です。
開業届は提出していなくても罰則はありませんが、提出することで青色申告を利用することが可能になり、控除額が大きくなります。また、開業届をすることで屋号名義で銀行口座の開設ができますので、事業としての信頼度も高くなります。
3)保険への加入
ドッグトイレッターは動物の命を預かる仕事。その責任の大きさは重大です。
もちろん健康でお返しすることが基本ですが、どれだけ細心の注意を払ったとしても不慮の事故や病気は防ぎようがありません。開業の際には必ず保険は加入することをお勧めします。保険に入ることで事業主ご本人はもちろん、飼い主側も安心して預けられるという側面があります。
ドッグトイレッター向けの保険は、当協会でご加入いただけますので、開業の際にはぜひご相談ください。
4)開業に必要な資金
ペットシッターは自宅をとして活動場所として開業できますので、比較的低資金でも開業可能です。 業務で使用する道具も限られており、コスト面は非常に敷居が低いでしょう。
〜実際に必要な費用〜
・「第一種動物取扱業」の登録料15,000円
・ペットシッター保険代(当協会で加入の場合、2000円/月程度)
・クレート各種(預かる犬の大きさに合わせて数種類)5000円〜15000円
・トイレケージ(預かる犬の大きさに合わせて数種類)5000円〜15000円
・トイレシーツ 2000円〜5000円/月(頭数による)
・広告費(当協会の集客ページに掲載の場合は、組合会費 16800円/年)
開業に際して大きな金額を準備する必要はありませんが、どんな事業でもそうであるように、お客様がゼロの状態からスタートします。経済的にはある程度の余裕は持ったうえで開業することをおすすめします。
軌道に乗るまでは仕事をかけもちするケースも多く見られるようですので、事業の見通しはしっかり立てておきましょう。
5)集客
無事開業できたとしても、お客様が確保できるかどうかが問題です。当然すが、お客様がいなければ収益も上がりません。ドッグトイレッターは自宅で運営できるのが強みでもありますが、住宅地に看板などを掲げても事業の存在が周知されにくいというデメリットもあるでしょう。
ホームページの開設、ポスティング、獣医さんやペットショップ、ブリーダーさんへの声掛けなど、ご自身で集客活動を行うことも必要になるでしょう。
当協会では、子犬のトイレのしつけを必要としている方にトイレッターズを周知するための一般向けホームページで当資格取得を取得された方を紹介する仕組みを準備しております。掲載を希望される方は、トイレッターズ組合へのご加入をご検討下さい。